rk-baryoのゆるっと日記

日常生活、ビジネス、旅などについてゆるく語るブログ

高校で文系と理系に分かれることの弊害

今日友人と飲んでいる時に話題に上がったことで気になったことがあったので書きます。

文理が分かれるのは高校2年から

ご存知の通り、日本の高校では途中で文系と理系のクラスに分かれて授業が行われるところが多くあります。私が高校生の頃は1年生までは特に文理分かれていませんでしたが、2年生から文系のクラスと理系のクラスに分けられました。

私は数学や物理がとても苦手だったので文系に進むことを決めました。単純に理系の科目が苦手で出来るだけやりたくないから文系に進むことにしたのです。この時はまだ高校生だったのでこの選択が後の人生にどう影響してくるかなんて考えたこともありませんでした。

就職活動で知った文理選択の罠

時は流れて私は大学3年になり、就職活動を始めました。そしてリクナビマイナビなどの求人に目を通したときにショックを受けました。面白そうだなと思う仕事やちょっと興味があるなと思うような仕事はほとんど応募資格が理系の学部だったのです。

その時私は高校時代の文理選択が社会の罠だったことに気付きました。つまり、所属学部が理系である人だけを求人で絞り込むことにより、文系の人間をあらかじめ除外して会社が楽に選考を進められるようにするという魂胆が見え隠れしていたということです。

ちなみに文系に応募資格があるのは、倍率が高い経理職や多くの人が敬遠する営業職、また一部のブラックSEなどばかりでした。

高校生の頃この現実を知っていれば

つまり、私の将来の職業は高校1年時の文理選択の時点でかなり方向性が決まってしまっていたということになります。就職時に面白そうな職種や興味がある仕事に就けなくなると事前に分かっていれば、高校1年の文理選択のタイミングで何かしら違った決断をしたかもしれません。ただ、高校生の頃にこの事実を教えてくれるような人はいませんでしたし、とにかくテストで高い点数を取ることこそが正義であるという考え方があり、苦手で点数が伸びない科目を避けていくというのは自然な流れでした。

高校ではもっと将来を見据えた教育をしてほしい

私の高校時代はもう終わってしまうので永久に戻ることはできません。ただ、これから高校生を生きていく人たちにはやっぱり知っておいてほしいです。文理選択で将来の職業がある程度決まってしまうという事実を知ってほしいのです。だから、安易に理系科目が苦手だからという理由で文系に流れないでほしいと思います。

高校の先生ももっとこの現実を生徒に伝えるべきです。テストの点数を上げるのは当然大切なことではありますが、結局それは大学入学までの話であり、その先のことなんか何一つ考えていません。だから、高校の教育者である大人たちにはこういった職業選択の幅が狭まるというリスクがあることを生徒に伝えることも含め、もっと長期的な将来についてアドバイスをできるようになるべきだと私は思います。

 

adios