rk-baryoのゆるっと日記

日常生活、ビジネス、旅などについてゆるく語るブログ

4年ぶりの夏に感じること

4年ぶりの通常の夏

夏本番となり、全国各地で花火大会や夏祭りが開催されている。昨年まではコロナの影響でこれらの行事が自粛されて開催されなかったため、2019年以来、実に4年ぶりに夏の風物詩が復活している今シーズンである。私はコロナによる自粛期間の真っ只中に一人暮らしを始めたので、コロナの影響がない通常通りのシーズンを一人暮らしのスタイルで過ごすのが初めてである。そのため、家の近くで花火大会が行われたり、全国の夏祭りを一人でテレビで観戦するというのがとても新鮮に感じている。

コロナ前まで、私が例年の夏必ず行ってきたことの一つに一人旅がある。お盆休みの期間、首都圏から数百キロ離れた国内の僻地を一人で旅行で巡ることが毎年夏の恒例行事だった。日常の煩わしさを忘れ、知らない土地に一人で足を踏み入れることで感じる孤独感だったり、旅先で会う見ず知らずの人たちとの一時の交流を味わうことが主な目的である。

旅のアリア

2019年までは自分なりに色々な場所に行ってきたが、2020年以降これまで一人旅独特の雰囲気を感じることがなかった。そんな中、様々な行事が4年ぶりに次々と復活している様子を見ていると、4年前までの自らの感情や旅で感じたことなどが少しずつ蘇ってくる。長い冬眠から目が覚めたように、ふとした瞬間にそんな感覚に陥る。

羽田空港モノレールの独特の音、不規則な揺れ、車窓から見える埋め立て地の景色、数々の物流倉庫、スーツケースを転がす人たち。空港の待合ロビーで見た虫取り網を両脇に抱えた親子、離着陸時の飛行機のあの独特の感触。目的地までの暑い獣道をクマゼミの合唱の中歩く足裏の感触。真夏なのに気温17度しかない北海道の宗谷岬や青森の大間崎。熱帯ジャングルのようだった鹿児島の佐多岬。通常の夏が駆け抜けていく今年、コロナが流行り始めてからの約3年の間に忘れてしまっていた旅への憧れやロマンを思い出した。

やはり、また旅をしたいという気持ちになってくる。ずっと家の中に閉じこもる生活をしてきたので、かなり体や感覚が鈍ってしまったかもしれない。それでも、思い出すことによって自分の感性が蘇る。色々な場所を訪れてみたいという好奇心。仕事も日常も全て忘れる日を年に数日ぐらい設けたい。一人旅で感じる言い表しようのない孤独を感じてこそ、また日常生活に力を入れる活力にもなる。縁もゆかりもないどこかの僻地にまた足を踏み入れたいという気持ちが湧き上がってきている。

 

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