rk-baryoのゆるっと日記

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子連れ出勤の是非を問う

女性の社会進出と合わせて、職場に子供を連れてくる「子連れ出勤」について少し前に話題になりました。この話題に対しては全く外野の存在の私ですが、ちょっと気になったので私なりの意見を書きます。

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子連れ出勤が推奨される背景

政府は子連れ出勤を後押ししていますが、なぜ子連れ出勤が推奨されるようになったのでしょうか。

その答えは簡単で、単純に保育園や保育所の数が足りないからです。保育園への入所を申請しているけれどなかなか入所できない「待機児童」が多く存在します。保育所を増やすことで問題が解決しそうですが、そこで働く職員の人件費や待遇、保育所の運営に係る費用などを考えると難しいのかもしれません。であれば、親の職場に子供を連れてくれば解決するじゃん、というなかなかに安易な考えからこの議論が話題になっているのかと思います。

子連れ出勤のメリット

子供を心配しなくていい

職場に子供を連れてくれば基本的には肌身離さず子供のそばにいてあげることができるので、子供について心配する必要が無くなります。子供の体調が急に悪くなったらその場で看病してあげることも可能ですし、必要があれば子供を連れて病院に行くこともできるので、より早い初期行動を起こすことが可能になります。

新しい設備の増設が不要

保育所などを増やすとなると、施設を増設するために場所や諸費用が必要となります。しかし、その代わりに子連れ出勤とすればそのようなことは一切考えなくて済みます。特に費用がかからなくなる点が大きく、政府が子連れ出勤を企業に推奨するのもこれが一番の理由なのではないでしょうか。

子連れ出勤のデメリット

仕事に集中できない

子供を心配する必要がない、というメリットの裏返しで、子供を常に心配するがあまり仕事に集中できなくなることが第一のデメリットです。

例えば自席のすぐ近くに子供を置いておく場合、子供が泣き出せば周りの人に迷惑がかかるので泣き止むまであやす必要がありますし、その分作業効率は圧倒的に落ちると思います。

また周りの理解度が低いと、仕事中に嫌な顔をされたり嫌味を言われたりすることもあるかもしれません。想像しただけで何かと面倒くさそうです。

母親の負荷が増加する

子連れ出勤をするのが母親である場合、母親の負担が非常に重たくなってしまうのが第二のデメリットです。

母親というのは偉大な存在です。毎日朝早く起きて家族の朝食を準備し、掃除や洗濯をして、そして共働きであれば家族を送り出した後に自らも仕事に出る。仕事から帰ってきたら家族の夕食を作り、、というスーパー激務な毎日を送っている主婦の方もかなりの数いらっしゃると思います。

それに加えて子連れ出勤というタスクが発生します。仕事という家庭から切り離された環境で、仕事と同時に育児の一端も担わなければならない母親の負担の大きさを思うと、子連れ出勤を容易に推奨するわけにもいかないと思います。

事業所内保育所を利用する

少なくとも、職場の自分のそばに子供を置いておくのは、上記に挙げたデメリットから無理があると思います。仕事の片手間で育児までこなせる人間はいません。

ですので、仕事中は子供を他の人に預けるという一択なのですが、これをどのようにするかは会社ごとに決めていく制度の問題にも絡むので、統一することは難しいと思います。

一番良さそうなのは事業所内保育所を利用するという手段です。

fledge.jp

事業所内保育所であれば、職場まで子供と一緒に来て帰ることもできます。また、保育所と職場が近いので何かあればすぐ駆けつけることもできるようになりますし、仕事への支障も最小限にすることが可能になるでしょう。オフィスワーカーでもパートでもこのように事業所内保育所が増えていけば、今の問題の解決策の一つにはなると思います。

現状では事業所内保育所がある企業は一部の大企業が中心となっているため、もっと多くの会社に広がっていくと良いと思います。そして子連れ出勤を推奨する人たちには、様々な人の体験談や実施にあたっての現実性を吟味してほしいと感じました。

 

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