rk-baryoのゆるっと日記

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体罰にメリットはない

朝日新聞電子版の抜粋です。

www.asahi.com

最近、体罰の問題が何かと話題になっています。

体罰をするのは教育者にとって都合が良いから

昔の日本では体罰による指導が当たり前でした。生徒が悪いことをしたり反抗的な態度をとったりした場合、棒で殴られるなど、いろいろなことがあったのだと思います。

ちょっと前のサザエさんの描写では、カツオが先生に怒られて、

「廊下に立ってなさい」

というお決まりの叱り文句を受けるシーンがよく見られたものですが、最近はこのシーンをあまり見かけなくなったような気がしています。サザエさんを毎週しっかり見ているわけではないので分かりませんが、これも昨今の体罰=悪という世間の声に影響を受けてのことなのかもしれません。

教師は生徒に体罰をすることによって、生徒がした行為が悪いことであることを自覚させ、またしたら同じ苦痛を与えるぞ、という恐怖によって言動を抑え込むことができます。そうなれば、教師側にとっては反抗的な生徒が目の前から消え、都合が良くなります。でも違う視点で見ると、「暴力でしか生徒を抑えることができない無能な指導者」とも捉えることができるでしょう。

力で抑え混んだ結果、最後に待っているのは革命

大きな権力を持つ人々に対する革命は世界中でも多く起きてきました。代表的なのはやはり、特権階級の貴族に対する市民の反発という構図で発生したフランス革命です。

人は自分の欲求を抑え込んで生きていくと、必ずどこかのタイミングでおかしくなります。例えば、今すぐにでも辞めたい職場に生活のためだけに毎日無理して通い続けた結果、待っているのはうつ病などの精神疾患です。自分の中の我慢のタガが外れて感情があふれ出てしまいます。

体罰についても同様のことが言えるのではないでしょうか。生徒の真の欲求を無視してそれを力でねじ伏せ続ければ、ある日突然生徒全員が反発してクラス崩壊につながってしまうかもしれません。私が中学生の頃はこんなことがありました。不満が募れば必ず革命が起きます。

対話で解決できることが理想

教師が生徒に一方的に体罰をして何かを強要するのではなく、お互いコミュニケーションをもっと密に取り、しっかり対話する必要があります。

お互いが何に対して不満を持っているのかを知るだけで、案外大した問題でもなかったことが判明するかもしれません。対話で解決できれば、体罰でその場しのぎの抑え込みをするよりもお互いの関係が良好に保てますし、双方の納得感も少しは増すのです。

イギリスの歴史家であるトーマス・カーライルの名言に、「自分より下の立場の人への接し方に、その人の偉大さが表れる」というものがあります。

教師に偉大さを求めてはいませんが、立場の強い人から立場の弱い人に対して寄り添ってあげるというのはとても大切なことだと感じています。これは学校のみでなく会社やその他の組織生活の中でも当てはまります。自分が何某かのリーダーという立場になったら、この言葉は常に思い出して自分に言い聞かせるようにしたいと思っています。

 

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