rk-baryoのゆるっと日記

日常生活、ビジネス、旅などについてゆるく語るブログ

安易な気持ちでエンジニアに転職するのはおすすめしない

大手の電車運転士として働いていた人が運転士を辞めてプログラミングスクールに通ってエンジニアを目指したのだが、結局どこぞのSES企業※にぶち込まれて年収大幅ダウン&自由時間を失ったという内容のツイートがエンジニア界隈で話題になっている。

(※SES:システムエンジニアリングサービス。簡単にいうと、エンジニア(労働者)を他社に売る商売を行っているシステム会社。)

インフルエンサーの功罪

最近まで知らなかったのだが、どうやらコロナ禍となって以来、エンジニア(プログラマーシステムエンジニアを指す)を目指す人が増えているらしく、Youtubeでもプログラミングスクールをやけにおすすめしたり、エンジニアのメリットをたくさん並べるインフルエンサーが多く出てきている。

エンジニアを目指す人たちの動機としては、綺麗なオフィスでPCに向かって働く姿がカッコいいからとか、在宅ワークもできて自由な時間が多く取れそうだから、というものが多いという。確かにエンジニアになればそのような働き方はしやすくなるかもしれない。実際、私もエンジニアの端くれとして在宅ワークを行うことができているし、PC一台あれば大体の仕事はこなすこともできる。

ただ、エンジニアを目指すにあたってこのような環境面や待遇面ばかりに目が行ってしまうのは良くないと感じる。仕事そのものにおいて何か達成したいことややりたいこと、作りたいものがあるのであればモチベーション維持できると思うが、単純に楽に働けそうだからという理由で転職してもうまくいくとは到底思えない。

私もたまにインフルエンサー系のYoutubeを見るのだが、彼らはほんの一握りの成功者であり、その裏に何千何万もの脱落者がいるということを忘れてはならない。Youtubeに出てチャンネル登録者数が数万人単位というような人はもはや普通の人ではなく、何かしらずば抜けた能力を持っている人ばかりである。単に成功した人が表に出てきて自分たちにも見えるぐらい有名な存在になるというだけなのだ。

最後は自分自身で考えられるかどうか

私はスクールに通ったことがないので偉そうなことは言えないが、スクールで体系立てて学べばある程度の技術力を知識として身に付けることは可能だ。しかし、その知識をどう生かして応用していくかは自分自身で考えて経験しなければならないことである。それはスクールに通っただけでは身に付けることはできず、継続的に疑問を解消したり自分で色々なことを検証したりする中で身についていくものである。スクールに通うことを否定しようとは思わないが、いずれにしても最終的には自分で考えたりアイデアを形にしたりする努力が必要になってくるのである。

今の仕事がちょっと辛いぐらいの状態で、エンジニアになったらもっと楽になれるとか、年収一千万も達成できると夢見ることも悪くないが、生半可な気持ちでは到底達成不可能だし、挫折したら人生を棒に振ってしまう可能性もある。特に未経験からエンジニアを目指そうとしている人には、上記のような視点を少し考えてみてほしい。

 

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大手の社内SEは勝ち組なのか(タグお題)

転職エージェントで言われたこと

以前転職する際に転職エージェントを利用していたのだが、担当してくれたエージェントに以下の主旨の助言を受けたことがある。

「サラリーマンエンジニアとしての最終的なゴールはやっぱり大企業の社内SEですかね。30台の働き盛りまでは大手ベンダーでPM(プロジェクトマネージャ)、PL(プロジェクトリーダー)として働き、対顧客案件でしっかりと実力をつけ、少し疲れてきたら隠居じゃないですけど社内SEとしてまったりと過ごす。このようなキャリアの歩みがエンジニアとしては理想的だと私は思いますね。」

これに対して私もそうだと思う反面、このキャリアプランだけを目指してやっていくのも難しいかなとも思っている。このようなキャリアプランは多くのサラリーマンSEが目指すものであるかもしれないが、最終的なゴールとして見据える社内SEというのはギャンブル的な要素を多く含む職種であると思うからである。

私は転職するにあたり対顧客の仕事を完全に辞めて社内SE一本これからキャリアを歩んでいきたいと考えていた。外部顧客の案件は基本的に納期が厳しくプロジェクトがタイトである。そのため、残業や休出などの時間外労働が多くプライベートを充実させることが難しいと感じていたからである。そういう意味では社内SEでまったりと働くというのは一つ自分の想像とエージェントの意見が一致していたということになる。

ゆるく働けるという点で社内SEにはメリットしかないように感じていた私であったが、当然メリットの裏にはデメリットがある。その代表的なものが、環境によって人間関係に大きくはたり外れがある点であり、それも同じエージェントが教えてくれたことでもある。

社内SEのデメリットになり得る点

社内SEというのは一つの会社の中で同じ情報システム部門で働く人々で構成されるため、様々な面で閉鎖的になりがちである。狭い組織や人間関係の中では陰湿ないじめやパワハラが起こりやすい条件が多く、被害に遭っても同じ組織の人間しかいないということで誰かに相談することも難しい側面がある。

また仕事内容が楽かと言われれば決してそうとも限らず、他部門の理不尽な輩から無理難題を押し付けられたり、ITリテラシーの低い有象無象と対峙していかなければならないという面倒くささもあるだろう。そのような状況下で純粋に自分の好きな技術スキルを伸ばしたり、新しいスキルを身に付けようとしても多くの制約や足を引っ張る要素が多くなる。もちろんこれは社内SEでなくても当てはまることでもあるが、社内SEになるとそのリスクはより高くなるし、大手の社内SEであってもリスクはかなりあると思う。

私の担当だったエージェントが教えてくれたことにはもちろん一理あるとは思うし、私自身も社内SEにポジティブな面はいくつか感じている。しかし、これからエンジニアとしてキャリアを重ねていく中で、上記のようなことを把握したうえで社内SEという選択肢について考えていかなければならないと思っている。

 

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1年間定期的に勉強を続けて現在感じること

仕事で分かることが少し増えた

昨年から本格的にプログラミング技術の勉強をし始めてから1年と少し経過している。勉強といっても座学的なものは資格試験の勉強がメインであった。それ以外の時間はほとんど動画を見ながら手を動かして何かを作ることや、自分で考えてイメージした動きになるように作ることをやってきた。まだ経過して一年ぐらいしか経っていないのだが、少しずつ仕事においてもプラスの影響が出てきたと感じている。

まず、色々な人と会話をしていて分からないことが減ったように感じる。ウェブデザインの資格勉強の過程で基本的な単語などを学習できたことが大きな要因だと思うが、それ以外にも自分で疑問に思って調べたことや考えたことなどが糧になっていると思う。勉強していなかった場合の自分と比較することができないので本当に勉強のおかげなのかと言われると分からないが、少なくとも以前よりは分からないことが減っている。そのおかげであれ程苦痛に感じていた仕事を前向きに捉えることができるようになってきたし、仕事の楽しみも少し分かってきたような気がしている。

今は仕事を辞めなくて良かったと思っている

新卒や2,3年目の頃、システムエンジニアという職業は自分には全く向いていないと思っていたし、就活の業界選びは完全に失敗したと思っていた。だから何度も辞めようと思ったし、実際に前の会社を辞めた時にはもうシステム開発の仕事だけは御免だと思っていた。

しかし、今はあの時本当に辞めてしまわなくて良かったと思えるし、就活時の自分の選択は間違いではなかったと思える。自分みたいな内向的で一人で没頭できる作業が好きな人間にとっては開発とか技術職が向いていると漠然と思っていた。そして実際に社会人になって想像よりはるかに多く求められる能力があることを知って絶望した。だがそれはこの仕事の一つの側面しか見えていなかったということ。開き直って自分の職業に真摯に向き合い、苦手だと思い込んでいた分野についても勉強を重ねるうちに分かることが少しずつ増えていき、この仕事の楽しさが少しずつ分かるようになってきた。まだまだ得意というには程遠い状態ではあるが。

自分自身に問いかけたいこと

新卒で会社を辞めてこぼれ落ちてしまう人は少なくないと思う。入社したけれど1カ月も経たないうちに退職したり、自分の仕事や会社に絶望してしまう人も多いと思う。私もそうで、4年前はもう自分はサラリーマンには向いてなくて人生が半分詰んでしまったと思っていた。しかしそう思った時に自分に対してこう問いかけてほしい、「これまで自分は仕事に真摯に向き合うために勉強や努力をしてきたのか?努力の方向ややり方は正しかったと自信を持って言い切れるのか?」と。もし仕事に対して努力する気になれない、とかやる気が起きないのであればそれはその仕事が自分に向いていないか、職場や働き方が自分に合っていないからのどちらかである。

私もこれからまだ様々な困難に直面することがあると思うが、勉強をする過程で思ったことや感じたことを忘れず、乗り越えていきたいと思っている。

 

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ドコモ口座の事件はなぜ起こったのか~SE視点での推測

先週末ぐらいから世間を騒がせているドコモ口座の問題を見ていて思ったことがあるので私なりの意見を書いていきたい。

原因はコミュニケーション不足ではないか

ズバリこの問題が発生した原因は、協業する中でのドコモ側と銀行側のコミュニケーション不足が原因ではないのかと思う。

もちろん私はこの会社に属しているわけではないので、事業やプロジェクト(以下、PJ)の実情を把握しているわけではない。だが、このPJは結構ピリピリした雰囲気のPJであったのではないかと勝手に想像する。NTTのような巨大企業が一次請けベンダーとなって銀行を相手に大規模なシステムを組む場合、その配下に何十あるいは何百もの下請け孫請けのSIer会社が参画するものである。そのため、仕事の指示は一次請けベンダーのリーダーからバケツリレー式に様々な下請け孫請け会社に引き継がれていき、その過程で情報の質はどんどん劣化していく。最終的に指示が末端の作業者に届くころには当初の指示とは全く異なる内容になっていたりすることも多い。私が前の会社にいた時はこの暗黙の形式に戸惑って苦労した。

真偽は確かではないが、そのような中で互いに仕事の相談や報告などのコミュニケーションが十分に行われなくなり、あるいは伝達がうまくいかなくなる。そして、互いに仕事に対する認識が乖離したまま出来上がったのが、セキュリティがガバガバのドコモ口座システムだったのではないだろうか。

これは何の根拠もない私の勝手な想像でしかないが、ピリピリした雰囲気の現場がうまく回ったことは今までの経験上皆無であり、働きづらい職場環境であっただろうことが容易に想像できてしまうのである。

仕事上でコミュ力が大事といわれる理由

仕事上でコミュニケーションをとるのは面倒なことも多い。気の合わない同僚や嫌な上司とは顔を合わせるのですら苦痛なのに、会話をするなんてもってのほかというのが正直な気持ちである。そして大きなPJになればベンダーと下請け・孫請けというSIerカーストに飲み込まれ、他社の人間に気を遣って媚を売りながらPJを回さなければならないという、途方もないやりづらさがある。個人差はあるだろうが、私はこの形態でやらされる仕事にはうんざりだった。

しかし、仕事仲間とのコミュニケーションを避けていると仕事や成果物に対し、次第に管理者側と作り手側の認識のギャップが広がっていき、気が付いた時には取り返しのつかないぐらい大きな溝となってしまうこともあり得る。そんな状況が発生してしまうことを避けるために、嫌な上司やムカつく同僚とも仕事と割り切ってコミュニケーションを積極的にとらないといけないのかなとも思う。今回の事件は、そんな仕事を進める上での当たり前のことを思い出させてくれた。

もしコミュニケーションをとるのがどうしても嫌であれば、その職場は自分がいるべき場所ではないのだろう。今回のように、自分がコミュニケーションを取れないことが回りまわって周りの多くの人に迷惑をかけてしまうことにもつながりかねないし、自分自身も嫌な思いをしたくないのであればやはり環境を変えるしかないのかもしれない。

この事件が起こった背景を私なりに想像するとあながち他人事とも思えず、少しではあるがシステムの作り手に対して同情したり共感する気持ちも湧いてくるのだ。

 

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ITベンダーに入社しても技術力を伸ばすことは難しい

転職して早くも4カ月近く経ちました。システムエンジニアとして日々仕事に取り組む中、この業界についてまた新たに分かってきたことがあります。それは、前職で私自身が感じていたことや、今まで仕事で関わってきたいろいろな人を見る中で薄々感じていた予感を確信へと変えました。

技術力がある人とない人の差が大きい

プログラミングがゴリゴリできて、様々な案件に引っ張りだこな先輩は前職でも現職でもいらっしゃいました。ただ、IT企業の社員が全員プログラミングがすごくできるかというとそんなことはありません。私自身もそんなにできる方ではありませんし、課長や部長クラスではそこまでプログラミングにどっぷり漬かるような人はいません。マネージメントが重要だからです。

では、マネージメントもしないで技術力も中途半端な人が何をやっているかというと、いわゆる調査や資料作成や動作テストという名の雑用がほとんどを占めます。いや、これも重要な仕事ではあるので雑用と言ってはいけない気もしますが。

技術力を付けていくのは現実的に難しいケースもある

プロジェクトの状況にもよりますが、システム導入のプロジェクトの多くは炎上します。そうなると、スケジュール管理や課題管理などのタスクに毎日追われ、開発やプログラミングを自分で学ぶ余裕などはなくなります。

やらなければならない業務を着実に遂行しつつ、汎用的に役立つかどうかも分からない技術の勉強に他の時間を充てるぐらい技術に対するモチベーションが高い人であればこの業界が向いているのだと思います。そういう人もいらっしゃるかもしれませんが、そうではない人にとってはこれは大変な苦痛となりますし、私を含めてやっている人は少ないのが実情です。

技術力がある人を待つ地獄

プロジェクトには少数の技術ができる人と、多数のそうでない人が同居しています。そうなると、技術的に誰もわからないようなことが全部”できる人”に押し付けられることになります。

”できる人”なので一人分の技術的な仕事ぐらいは消化できますが、技術的な課題が際限なく発生し、それらが全て”できる人”に丸投げされるとやられた方はたまったものではありません。できないことはないのですが、果てしなく量が多く時間がかかるので、深夜残業や休日出勤のオンパレードとなります。

今の職場でまさにこのような状況が数カ月続いているような状況で、ついにうちの職場の”できる人”が今月いっぱいで退職することになりました。ちなみにその人は会社を辞めて起業するそうです。

特定の人に頼らないとできないなら、はじめから案件を受注するな

受注は営業がやっている場合も多いので、受注段階でできるできないを判断するのは難しいこともあります。ただ、今回のプロジェクトのような状況にならないために、受注段階でももう少し吟味することは必要だったのではないかと思っています。私は途中から入ってきていて受注段階にも関係ない存在だったので、今はどうすることもできません。

ただ、もし自分がプロジェクトリーダーになって受注段階の判断をすることになった場合、十分に吟味してから受注するのかどうかを決める、ということをしたいと思いました。金額や勝手なイメージに踊らされて先走って契約してしまえば、そのあとに逃げるのは難しくなります。お客としてもそんなこと望んでないわけですから。

できないことはできないと早々に切り捨てるという判断ができる大人になりたいものです。

 

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SIerを辞めた理由

こんにちは、rk-baryoです。

前回の記事では、rk-baryoの前職である下請けのSIerについて書きました。
今回は、なぜrk-baryoが前職を辞めるに至ったのかを書こうと思います。

 

きっかけとなった出来事

前の現場ではそれなりにやっていたつもりでした。
まあ今考えると言われたことをやっていただけかもしれませんが、大きな問題や損害などは起こさず、そこそこのパフォーマンスでやっていたつもりです。

 

ところが5月のある朝、席を外していた時に自社の部長から個人携帯に不意打ちのメールが届きます。
「rk-baryoは6月末で今の現場が契約終了となります。」
一瞬頭が真っ白になります。

 

は??何かクリティカルな問題起こしたっけ?

 

それまでのことを思い返しましたが、何か特別大きな問題を起こした記憶はありませんでした。自席に戻る気にならなかったので、外に出て10分ぐらい散歩していました。その間もいろいろなことが脳内を巡りました。

 

数日後、自社の部長から契約終了の理由を告げられました。いろいろと理由を並べられましたがザックリ言うと、「単価に対してパフォーマンスが見合わなくなったから」でした。

 

単価とは、自分が常駐先の会社に月あたりいくらで買われているかというものです。自社としては単価を高く売りたいので定期的に常駐先に単価の交渉をします。当然、自社としては「単価上げてくれ」、常駐先としては「できるだけ上げたくない」という具合になります。ここで自社と常駐先での交渉が決裂し、結局rk-baryoは現場移動せざるを得ない状況になりました。

 

出来事を受けて考えたこと

この出来事をきっかけにrk-baryoは考えたのです。
「単価を上げるためにこの会社でこの先も頑張ろうと思えるか」と。思えなかったんですよ。前回の記事でも書きましたが、所属会社の一員であるプライドや仕事に対する誇りなど全くなかったので、頑張って何でもやりますみたいな精神はクソくらえだと思ってました。

 

そりゃ頑張れば評価も単価も上げられたかもしれません。でも頑張るだけの価値のある会社なのかと問われれば、価値はないと判断しました。残業代も出ないし、頑張ったらプラマイゼロにはできるけど、プラスにはならないのです。もちろん、そんな状況でも頑張って必死にもがくことだって大事だと思います。でもrk-baryoは過去にもパワハラ上司に潰された経験があり、もう会社に対してうんざりだったのです。

 

この会社に属している限り将来はお先真っ暗。そう考えると丁度プロジェクトを外れた今が転職の好機だと判断しました。

前職を辞める決断をした背景にはこういう経緯がありました。

 

最後に愚痴を少し

会社というのは無慈悲なものです。単価が回収できないから別の現場に人を送る、何も指導しないくせに単価が上がらなかったらその結果だけ見て切り捨てる。そしてまた次の現場に送り、、と繰り返す。

これじゃ何のキャリア形成もできないし、実績も上げられません。まるで人を物のようにしか扱えない。人を馬鹿にすんのもいい加減にしろ、という感じです。下請けのSIerであればこういうところは多いかもしれません。

それでも頑張って結果を残していけるという方であればいいかもしれませんが、rk-baryoにはそれができませんでした。これから就活するという方は、一つの意見として参考にしていただければと思います。

 

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SE(SIer)に就職して感じたギャップ

こんにちは、rk-baryoです。

 

rk-baryoは前職SIerに所属しておりました。
そこで所属時に感じていたことを書いてみようと思います。
就職活動でIT業界やSEを就職先候補として検討している方は参考にしていただければと思います。

 

rk-baryoが所属していたのは下請けのSIer

rk-baryoは新卒で某下請けのSIerに入社しました。
もちろん新卒時は自分の入る会社が下請けなどとは知りませんでした。

 

それよりも、とにかく内定を取るということだけに必死だった記憶しかありません。。
最悪、入社すればどうにかなるって思ってました。

入社後前後のギャップ

基本的に自社で作業することは少なく、ベンダー(元請け)会社に常駐して作業ということが多くなります。

常駐するようになり、自分の所属する自社への帰属意識が徐々に薄れていきました。少々格好つけた言葉でいうと、”社会人としての自分のアイデンティティを失っていった”とでもいうのでしょうか。。


常駐先ではその常駐先の会社の人間として働くのですが、実際に自分が所属している企業は常駐先ではなく、自社なわけです。

 

プライベートで友人に「会社どこだっけ?」と聞かれて結構答えづらかったことを覚えています。「会社は○○にあるんだけど、勤め先は今××なんだよね」って答えていましたが、そう聞くとなんか派遣社員みたいにしか聞こえないじゃないですか。

勤務形態は正社員なのですが、やっていることは何ら派遣と変わりないという事実を知ってしまったとき、rk-baryoはショックを受けました。これがIT業界の闇か、、と。


「社会人としての自分とはいったい何なのだろう」と自問するようになりました。

自分が学生の頃イメージしてた社会人って、自社勤務で自席があって社員食堂とかがあって、、、とかをイメージしたので、それに対してギャップが生まれてしまったのです。

 

以下の記事はとても面白いです。現役SEで働いている方なら頷けることが多く書いてあるんじゃないでしょうか。。

se-next.com

 

帰属意識の低さが生むモチベーションの低下

このように自社への帰属意識が低くなると発生する問題があります。それは、”仕事に対するモチベーションの低下”です。

 

自社で業務を行えば、自分の所属している会社に対して貢献しているという感覚が芽生えるので、それなりにモチベーションも保てるかもしれません。しかし、常駐先の会社へ協力会社として参画してもできることは限られていますし、人間関係が面倒であったりと仕事を行うにあたって多くの障壁が出てきます。そのような職場環境のなかで、ただでさえ低いrk-baryoの仕事に対するモチベーションはダダ下がりの一方でした。

 

実際にrk-baryoは他社の人間と嫌々行う仕事に対するプライドとかやりがいなんて微塵も感じていませんでした。生きていくために仕方なく自宅と会社を往復する張り合いのない日々を送っておりました。それでもお金がもらえて続けられるなら別に続けてもいいと思っていましたし、もう自分自身にも社会や会社に対してもあまり期待はしていなかったので、このまま下請けのSIerで人生終わるのかなと半分諦めていました。

 

そんな矢先、ある出来事が起こり、それがきっかけでrk-baryoは会社を辞めることを決意しました。

 

次回へ続く。

rk-baryo.hatenablog.com

 
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