rk-baryoのゆるっと日記

日常生活、ビジネス、旅などについてゆるく語るブログ

ITベンダーに入社しても技術力を伸ばすことは難しい

転職して早くも4カ月近く経ちました。システムエンジニアとして日々仕事に取り組む中、この業界についてまた新たに分かってきたことがあります。それは、前職で私自身が感じていたことや、今まで仕事で関わってきたいろいろな人を見る中で薄々感じていた予感を確信へと変えました。

技術力がある人とない人の差が大きい

プログラミングがゴリゴリできて、様々な案件に引っ張りだこな先輩は前職でも現職でもいらっしゃいました。ただ、IT企業の社員が全員プログラミングがすごくできるかというとそんなことはありません。私自身もそんなにできる方ではありませんし、課長や部長クラスではそこまでプログラミングにどっぷり漬かるような人はいません。マネージメントが重要だからです。

では、マネージメントもしないで技術力も中途半端な人が何をやっているかというと、いわゆる調査や資料作成や動作テストという名の雑用がほとんどを占めます。いや、これも重要な仕事ではあるので雑用と言ってはいけない気もしますが。

技術力を付けていくのは現実的に難しいケースもある

プロジェクトの状況にもよりますが、システム導入のプロジェクトの多くは炎上します。そうなると、スケジュール管理や課題管理などのタスクに毎日追われ、開発やプログラミングを自分で学ぶ余裕などはなくなります。

やらなければならない業務を着実に遂行しつつ、汎用的に役立つかどうかも分からない技術の勉強に他の時間を充てるぐらい技術に対するモチベーションが高い人であればこの業界が向いているのだと思います。そういう人もいらっしゃるかもしれませんが、そうではない人にとってはこれは大変な苦痛となりますし、私を含めてやっている人は少ないのが実情です。

技術力がある人を待つ地獄

プロジェクトには少数の技術ができる人と、多数のそうでない人が同居しています。そうなると、技術的に誰もわからないようなことが全部”できる人”に押し付けられることになります。

”できる人”なので一人分の技術的な仕事ぐらいは消化できますが、技術的な課題が際限なく発生し、それらが全て”できる人”に丸投げされるとやられた方はたまったものではありません。できないことはないのですが、果てしなく量が多く時間がかかるので、深夜残業や休日出勤のオンパレードとなります。

今の職場でまさにこのような状況が数カ月続いているような状況で、ついにうちの職場の”できる人”が今月いっぱいで退職することになりました。ちなみにその人は会社を辞めて起業するそうです。

特定の人に頼らないとできないなら、はじめから案件を受注するな

受注は営業がやっている場合も多いので、受注段階でできるできないを判断するのは難しいこともあります。ただ、今回のプロジェクトのような状況にならないために、受注段階でももう少し吟味することは必要だったのではないかと思っています。私は途中から入ってきていて受注段階にも関係ない存在だったので、今はどうすることもできません。

ただ、もし自分がプロジェクトリーダーになって受注段階の判断をすることになった場合、十分に吟味してから受注するのかどうかを決める、ということをしたいと思いました。金額や勝手なイメージに踊らされて先走って契約してしまえば、そのあとに逃げるのは難しくなります。お客としてもそんなこと望んでないわけですから。

できないことはできないと早々に切り捨てるという判断ができる大人になりたいものです。

 

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