rk-baryoのゆるっと日記

日常生活、ビジネス、旅などについてゆるく語るブログ

残業を減らすために必要な考え方

管理者の指示には意味がない

働き方改革の一環で、世の中全体で残業を減らす動きが広がっています。ただ、「残業をできるだけ減らしましょう」と表面上は言っていても、その前には「仕事が終わっているのであれば」という枕詞が隠されています。つまり、仕事はサッサと終わらせて可能な限り残業はしないようにしましょうということです。それはド正論で反論の余地が全くありません。

しかし最近、どう考えても終わらない量の仕事を振られ、それに対して「できるだけ残業しないようにしてください」という無茶を言われることがあまりにも多いと感じています。残業しないでくださいと指示を出すのは大体人事部か、人事部などに指示を受けた上司や部長である場合がほとんどです。つまり、指示者は部長=プロジェクトの管理者であり、実際に現場でフロント作業員として働く人間でない場合が圧倒的に多いのです。

指示を出すのは簡単です。社員の勤怠表を見てあまりにも残業が多いようであれば「調整してください」と一言指示をすれば良いだけですから。ですが、管理者は現場で実際にどのような作業が発生しているのかを正確に把握しているわけではないので、そこでフロント作業員の認識との間に大きなギャップが生まれてしまいます。フロント作業員としては作業が終わるまで帰宅するわけにもいかず、残業が増えてしまうのは当たり前の状況なのです。管理者がどんなに残業を減らせと指示をしても何の意味もありません。

妥協して諦める精神も必要だと思う

残業が減らないことを大きな視点で捉えると、日本人特有の”ザ・諦めない精神”が大きな要因としてあるように思います。ちなみに私はこの精神論が大嫌いです。

私たちは学生の頃、よく部活で「最後まで絶対に諦めるな、いつでも全力でいけ」と常日頃言われてきました。「もうだめだ」→「まだやれる」の発想こそ頑張るということの真骨頂であると某アスリートが言っていました。この考え方も時には必要であると思いますが、なんでもかんでもこの考え方で取り組むとエラいことになります。仕事においては、全てを完璧にこなすまで寝る間も惜しんで仕事をする社畜の鑑が完成します。残業時間なんて全く気にせずに働き続けるのです。

仕事はもちろん完璧にこなす必要があるのですが、所詮人間のやることなので完璧なんて無理だと個人的には思っています。そして時間をかければそれなりに成果物の質も上がりますが、やはり限度というものはあります。そして、私の少ない経験上ではありますが、毎日長時間残業せざるを得ないような状況に陥っている時点で、最終的にその仕事はうまくいかないというケースがほとんどでした。それらは結局、後に仕切り直しになっています。

どうせ後でやり直しになるのであれば、意味のない長時間残業をしてひたすら”頑張っているフリ”をして疲弊するよりも、早い段階で諦めをつけてどのように仕切り直すのかの段取りをしっかり立てていく方がよっぽど効率的だと思うのです。ダメだと思ったらサッと諦めて次の手段に切り替えるのです。このような意識改革が多くの日本人に浸透しない限り、働き方改革とは名ばかりで内容の伴わないものになってしまうと思います。

 

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