rk-baryoのゆるっと日記

日常生活、ビジネス、旅などについてゆるく語るブログ

苦手な仕事は他人に任せれば良いのか

日本社会においてゼネラリストは好まれる

一つのスキルを特化させるべきという意見と矛盾してしまうかもしれないが、今の日本において果たしてある特定のスキルだけを特化して生き残っていくことができるのかどうか、しばしば考えることがある。

人はそれぞれ向き不向きというものがあり、家事の中でも料理は得意だけど掃除や片づけは苦手な人など、得意不得意は個人によって全く異なる。家事などの日常生活であれば自分を含めた周りの人間がある程度気分を害さない程度に適当にこなしていれば大きな問題にはならないが、仕事でこのように適当な姿勢で臨むのはかなり危険である。サラリーマンであれば苦手なこともある程度は引き受けなければいけない場面もあるだろう。システム屋がずっとPCと睨めっこするわけにもいかず、時には顧客と対面で会話したり資料を作ったりプレゼンをしたりと、あまり引き受けたくないこともある程度はやらなければならないことが多い。

スペシャリストは半端ではない

そんな中でもやはり特定の分野においてずば抜けてスキルを持っている人はやはり重宝されるし、そのスキルを活かした仕事が舞い込んで来やすいのも事実である。Excelでマクロを組んで社内のシステムを驚くほど効率化できる人はずっと開発ポジションにいることができるし、人当たりよく会話できたり相手を説得したりする会話術に長けている人は管理職に抜擢されやすくなるだろう。ただ、このような重宝されるレベルになるためには、ちょっと知識があってできる、という中途半端なレベルではダメで、周りよりも「ずば抜けて」できる必要があるという点がポイントになる。

こう考えると私は8:2の法則を思い出す。80%の完成度にするためには20%の時間を費やせば達成できるが、100%の完成度にするためには残り80%の時間を注ぐ必要がある、というような理論である。ずば抜けてできる人というのはもちろんあるスキルに関して100%の完成度を持つ人なので、そこに至るまでに注いできた時間や資源は半端ではないはずである。80%完成度でも知識的には不足はないのかもしれないが、残りの20%があるかないかで天と地ほどの差があるという厳しい現実がある。

どちらを目指すべきか

仕事に限らず、複数のものから何らかのチームやグループを編成するときに悩みがちなのは、それぞれが別々の特定スキルに特化していて他のスキルはほぼ持たないグループと、それぞれが色々なスキルをそこそこ備えているグループのどちらがより良いのかどいうことである。意見は少し割れるかもしれないが、後者の方を好む人が多いのではないかと思う。リスクが少ないという点で無難なのも後者だろう。しかし、自分がグループメンバーだったとき、どちらの方がより自分が必要とされ、自分の能力を十分に発揮して楽しく活動できるかを考えると、前者の魅力の方が大きいと思う。

あるスキルにだけはもの凄い専門性を持つ良い意味での変人を目指すのか、なんでもそこそこできる常識人を目指すか。難易度は前者の方が高いのだが、それができれば仕事もかなり楽しくなりそうだと思う。

 

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