rk-baryoのゆるっと日記

日常生活、ビジネス、旅などについてゆるく語るブログ

金持ちほどケチである

衝撃の逮捕

先日、日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されました。

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有価証券報告書に自身の報酬を実際より低く虚偽記載したことなどの容疑で逮捕されました。報酬を低く記載することで課税対象金額を減らし、税金の支払いを少なくすることが目的だったのだと思います。

ただ、虚偽記載した額は49億円で実際の額は99億円でした。報酬の計算方法が正確には分からないのですが、億単位の金額を報酬としてもらっているので、課税対象が50億円変わったところで彼の収入にはほとんど影響はないと私なんかは思うわけです。

庶民の感覚で言うと、月給30万円が25万円とかに減るようなイメージでしょうか。庶民のサラリーマンであればこの1万円ですら少し痛い減額となりますが、ゴーン氏の場合は桁が3つぐらい違います。例えば300億が250億に減ったとしても減額の絶対値は大きいのですが、生活を送る上でこれにより何か不自由が生じるかと考えたときに特に不自由はないと思うのです、少なくとも私の感覚では。

経営者はケチになれというけれど

経営者というのは会社の利益を上げるために無駄なことを徹底的に省く性格を持っています。ゴーン氏も例外ではありませんでした。それどころか彼はとりわけこの思想を強く持っていたのかもしれません。

倒産寸前だった日産の経営を任され、リバイバルプランという名で不採算部門の閉鎖や従業員の大量リストラを行い、その結果会社を回復させた実績は有名です。

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経営者としての手腕は素晴らしいと思います。しかし、リストラされた元社員のことを考えると何とも言えない気持ちになります。本当にそれが正しいやり方だったのか、疑問に思う人はいるのではないでしょうか。まあそこらへんもドライに立ち回るからこそ経営のカリスマ的存在になったのかもしれませんが。

ゴーン氏は自分の支出に対してもケチになってしまった

経営に対してとてもケチな考えを持つゴーン氏ですので、やはり自分の報酬に対する拘りもかなりあったのだと思います。少しでも安く済むのであればそちらを選択するという彼の経営者としての本能があったのでしょう。それが今回有価証券報告書を虚偽報告するという一線を越えた行為になってしまったのかもしれません。

個人的に思うこと

正直、もともと何十億何百億という金額を貰っているのであれば、税金が差し引かれたところで痛くも痒くもないと思うんですよ。差し引かれたって手元に何十億かは残るわけですから。

人生は大体3億円ぐらいあれば不自由なくそれなりの生活をしていけるといわれています。何十億もあればかなり贅沢をして生きて行っても有り余るぐらいの生活をして生涯を全うできるはずです。

でも、人間というのはとても欲が強い生き物です。一つが手に入ればもう一つ、それも手に入ればあれも、という風に欲望は底なしに続いていきます。特に人間が見せる金に対する執着心というのは恐ろしいものがあるとこの一件で再認識しました。

「貧乏とは、物を持っていないことではなく、際限なくものを求めてしまう貧しい心のことだ」と誰かが言っていましたが、まさにこれを表現しているかのようだと感じました。

 

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