有償にしたのは正しい判断
昨日、東京五輪のボランティアに対して一日当たり1,000円分のプリペイドカードを支給するという記事がでました。
※元記事が削除されたため、新しい記事に更新しています。
東京五輪のボランティアについて私も過去に記事を書いています。
またガッキーの画像を貼っておきますね。貼りたいだけです、はい。
以前の記事を書いた時には、まだ東京五輪のボランティアに対して何らかの報酬が与えられる想定はされていなかったので、それで募集をかけるのはいわゆる「やりがい搾取」だと私は批判しました。
もちろん、報酬がないことに対する違和感を感じていた人はいて、批判をしていた人も少なくなかったと思います。私も含めてそういう人が一人一人声を上げて東京五輪ボランティアには報酬を与えるべき、と主張したことで結果として1,000円分のプリペイドカードが支給される方向となったのだと思います。
自分の思っていたことや主張したことが民意として反映され、結果的に改善の方向に動いたことはとても良かったと思いますし、声を上げて本当に良かったと思います。民主主義も捨てたもんじゃないなと思いましたよ。
支給額が現実的ではない
ただ、まだ私は交渉したいと思います。一律1,000円プリペイドカードを支給ということですが、一律で1,000円はいくら何でもケチ過ぎないでしょうか。これでは首都圏の中でも東京在住の人しか集められないのではないでしょうか。
私は埼玉県在住ですが、都内に出るのにも片道600円ぐらいはかかります。往復すれば1,200円で支給される1,000円をあっという間に超えてしまいます。その上で昼食代やホテル宿泊代などを含めるとどうでしょうか。かかる費用として8,000円前後は下らないと思うんですよね。もちろん自宅に泊まったりしてこれよりも少なく済む人もいると思いますが、地方から出てくる方などはもっと交通費もかかると思いますし、やはりこれぐらいが相場とみておくべきです。
そう考えたとき、一人一律1,000円の支給というのは妥当ではないと思います。少なすぎると思います。とりあえず無償でのボランティアに対して批判が上がったから1,000円を一律支給して有償をアピールするという、大会組織委員会の魂胆が透けて見えるようです。有償になったからまあいいかという人もいるかもしれませんが、それでは組織委員会の思うつぼだと思うんですよね。
出身や宿泊場所などを考慮して最低でも交通費と宿泊費と食費ぐらいは提供すべきだと思います。個別に支給額を設定するのはとても骨が折れる作業ですが、本来はそれを行うのが組織委員会の義務だと思いますし、やらないのは組織委員会の怠惰だと思います。大変ですが、五輪で国を盛り上げて行こうというのであれば、それぐらいやってもいいんじゃないでしょうか。
余談ですが、一律で1,000円と聞いて真っ先に思い出したのが企業のみなし残業代です。費用の計算がメンドクサイからとりあえず固定で払っとくという発想です。これと全く一緒だなと思いました。企業からみなし残業が無くならないわけですね。
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