rk-baryoのゆるっと日記

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高校野球でのエースの連投は選手の意思を尊重して行うべき

 こんにちは。rk-baryoです。
 つい先日、甲子園での全国高校野球選手権が閉幕しました。大阪桐蔭春夏連覇は見事なものでしたが、それと同程度かそれ以上に注目されたのが対戦相手である秋田の金足農業のエース吉田輝星選手です。

 球速や球質の高さはもとより、甲子園に来てから881球、秋田県大会から通算すると1385球を一人で投げ抜いたということでも注目されました。ただこの投球数過多の問題について、やはりいくつかの紙面ではネガティブに扱われている記事もあったので、rk-baryoとしての考えも書いてみたいと思います。

 

連投・投球数過多は高校野球特有のものである

 プロ野球やメジャーと比較すると分かることですが、ほぼ毎日一人で連投するなんてことはまず100%ありません。早くても中3日とかなんじゃないでしょうか。rk-baryoは野球やったことがないのでそこらへんは良く分かりませんけれど。だけどマー君だって大谷選手だって必ず中何日かで休んでいることは確実です。先発した次の試合は投げていませんので。このことから、投球数過多の問題は高校野球特有の問題だと言っても過言ではないでしょう。

投球数過多が起こるのは選手層が薄いため

 無論、高校の監督やコーチだって一人の選手ばかりに負荷をかけるのは避けたいと考えています。にもかかわらず、なぜこの問題が生じてしまうのでしょうか。それは、選手層が薄いため試合に勝つためにはエースを毎回登板させざるを得ないという切実な問題があるためです。プロ野球などであればドラフトで選出されたクラスの選手層の厚さがあり、投手交代によるパフォーマンスの低下などがそれほど顕著ではないかもしれません。しかし、高校野球はプロの選手ではなくあくまでプレーヤーは一般の高校生です。その中で特に優れたピッチャーを毎回使いたくなるのは当然の考えであると言えるでしょう。そのため、優れたエース級のピッチャーに負担が集中してしまうという構図ができるのです。特に今大会の金足農業はそれが顕著だったと思います。

甲子園のその先を考えているのであれば連投は避けるべき

 しかし、高校野球の舞台も勝負は勝負です。県大会で負けたら甲子園に行けません。勝つ確率を少しでも上げるためにエースピッチャーを酷使するのは勝つための行動として当然です。ただ、そこで考慮しなければならないとrk-baryoが感じるのは、”そのエースピッチャーが甲子園より先の舞台でも活躍したいと考えているか”ということです。

 試合に勝って次の試合に進むことはとても大切なことです。ただ、連投が続けばそれだけその選手の怪我や故障の確率も上がります。それは時にクリティカルで、高校時代の連投による故障が原因でプロに入ってパフォーマンスが上がりきらない、なんてこともあるようです。記事の中で言うと安楽選手(現楽天)などが当てはまるでしょうか。

 もし、甲子園で燃え尽きて野球人生を終えたいのであれば、連投もやむを得ないと思います。しかし、その先を考えているようであれば本来連投は避けるべきで、それでも投げたいのであればその自分の決定に対して責任を持ち、あとで何が起こっても文句は言えないと覚悟を決めることが大切だと思います。監督やコーチもその辺は選手とよく話をすべきだと思います。まあそのぐらいの話はきっとしていると思いますが。

自身の怪我の体験から考えたこと

 rk-baryoは高校時代陸上部で短距離と幅跳びをしていました。しかし、3年時のインターハイ予選には右膝の怪我により出場できませんでした。そしてベストを更新できないまま陸上人生に静かにピリオドを打つことになりました。

 野球のピッチャーにおいては肘の怪我などが多く発生しますので、連投によって肘の靭帯損傷となれば復帰はかなり難しいですし、復帰できても前のようなパフォーマンスが発揮できるかどうか保証はありません。仮に大谷翔平選手が高校時代に連投しすぎて肘を怪我していたら今のような素晴らしい選手になれたでしょうか。たらればの話はあまり好みませんが、もしかしたら今と違う状況になっていたかもしれません。チームとしての勝利はもちろん大切ですが、才能がある素晴らしい選手の将来を少しでも考え、その選手に対して配慮し、時にはチームの勝利よりも優先させるという考えも個人的にはあって良いと感じています。

 

*参考記事*

number.bunshun.jp

 

金足農・エース吉田「球数問題」に現場から異論反論

 

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